白鷹町(読み)しらたかまち

日本歴史地名大系 「白鷹町」の解説

白鷹町
しらたかまち

面積:一五七・一二平方キロ

長井市によって南北に二分された郡の北半を占め、北は西村山郡朝日あさひ町・東村山郡山辺やまのべ町、南西は長井市、東は南陽市に接する。町の中央部を最上川が蛇行しながら北流し、西は朝日山地に属する暖日ぬくひ(九九〇・三メートル)から山へと連なる標高一〇〇〇メートル内外の山稜、東は白鷹山(九九四メートル)を主峰とする白鷹丘陵の山地となり、山林が町域の三分の二を占める。おもな集落長井盆地北端にあたる最上川沿いに発達し、同川東岸を国道二八七号、西岸を主要地方道長井―大江おおえ線が走り、山形鉄道長井線が中心街の荒砥あらと駅まで北上する。東岸の石那田いしなだ遺跡をはじめ縄文時代の遺跡は豊富だが、いずれも標高二〇〇―三〇〇メートルの段丘上に集中する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白鷹町」の意味・わかりやすい解説

白鷹〔町〕
しらたか

山形県の中南部,最上川上流の長井盆地の北部にある町。長井市の北東,南陽市の北西に位置し,町の中央を最上川が南北に貫流し,南部に盆地が開ける。北西側は朝日連峰前山の大禿森山 (おおはげもりやま。 1153m) ,頭殿山 (とうどさん。 1203m) などがそびえる。 1954年蚕桑 (こぐわ) 村,鮎貝 (あゆかい) 村,東根村,荒砥 (あらと) 町,十王村,白鷹村が合体し成立。桑園が多く江戸時代から養蚕業が発達し,中心集落の荒砥はクワ市でにぎわった。荒砥と鮎貝はともに上杉藩の御役屋があった。佐野原は,キリシタン信者が多かった土地。農林業が中心で,米作果樹が主産物。電気機器工場などがある。白鷹紬深山 (みやま) 和紙は特産。重要文化財の観音堂をもつ深山観音,県重要文化財の常光寺層塔など文化財にも富む。中央部を国道 287号線が南北に走り,中心の荒砥から山形鉄道フラワー長井線が南西に通る。面積 157.71km2。人口 1万2890(2020)。

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