耕す(読み)タガヤス

デジタル大辞泉 「耕す」の意味・読み・例文・類語

た‐がや・す【耕す】

[動サ五(四)]《「たかえ(田返)す」の音変化》作物を作るために、田畑の土を掘り返す。「荒れ地を―・す」
[可能]たがやせる
[類語]鋤く鋤き返す鋤き起こす打ち返す耕耘耕作

た‐がえ・す〔‐がへす〕【耕す】

[動サ四]《「田返す」の意。古くは「たかえす」》田畑の土を掘り返す。たがやす。
此頃のしづが―・すからすきの」〈土御門院集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「耕す」の意味・読み・例文・類語

た‐がえ・す‥がへす【耕】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「田返す」の意。古くは「たかえす」 ) 作物を作るために田畑を掘り返す。たがやす。
    1. [初出の実例]「歴山に耕(タカヘ)して盲ひたる父を養ふことを作せり」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))

耕すの語誌

「かへす」は俗語で「かやす」ともいったところから、中世後期には「たがやす」という形も現われ、近世初期になると、「たがへす」よりも「たがやす」の方が多く用いられるようになった。しかし、近世においては、依然「たがへす」も使われ、もっぱら「たがやす」の形になったのは、近代になってからと思われる。


た‐がや・す【耕】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「たがえす(耕)」の変化した語 ) 作物を植えつけるため、田畑をすき返して土を柔らかにする。
    1. [初出の実例]「父母を養はん為に歴山に行て耕(タガヤ)すに」(出典:太平記(14C後)三二)

耕すの語誌

たがえす(耕)

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