鋤く(読み)スク

デジタル大辞泉 「鋤く」の意味・読み・例文・類語

す・く【×鋤く】

[動カ五(四)]《「透く」と同語源》
すきくわなどで田畑の土を耕す。「田を―・く」
根こそぎにする。取り除く。
「奸を―・きてこれをらし」〈染崎延房・近世紀聞〉
[可能]すける[カ下一]
[類語]耕す鋤き返す鋤き起こす打ち返す耕耘耕作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鋤く」の意味・読み・例文・類語

す・く【鋤】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
  2. 農具の鋤(すき)・鍬(くわ)などで土地を掘りおこす。農作物を植えるために田畑を掘りかえす。
    1. [初出の実例]「嬢子の い隠る岡を 金鉏(かなすき)五百箇(いほち)もがも 須岐(スキ)(ば)ぬるもの」(出典古事記(712)下・歌謡)
  3. 除く。取りのける。
    1. [初出の実例]「わるいものをば、すっとあとをすいてとるやうに」(出典:史記抄(1477)一一)

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