腕の喜三郎(読み)ウデノキサブロウ

精選版 日本国語大辞典 「腕の喜三郎」の意味・読み・例文・類語

うでのきさぶろううでのキサブラウ【腕の喜三郎】

  1. 歌舞伎。世話物。三幕。河竹黙阿彌作。本名題「茲江戸小腕達引(ここがえどこうでのたてひき)」。文久三年(一八六三)江戸市村座初演。江戸の侠客、腕の喜三郎の巷談を脚色したもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「腕の喜三郎」の解説

腕の喜三郎 うでの-きさぶろう

1642-1715 江戸時代前期の侠客(きょうかく)。
寛永19年生まれ。寛文のころ江戸神田で旗本奴(やっこ)と喧嘩(けんか)。相手を数人きったが,自分も片腕をきられておちんばかりとなったので,その腕を鋸(のこぎり)できりとらせたという。以来腕の喜三郎とよばれ,のち歌舞伎などに脚色された。正徳(しょうとく)5年12月死去。74歳。姓は野出。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「腕の喜三郎」の解説

腕の喜三郎
(通称)
うでのきさぶろう

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
茲江戸小腕達引 など
初演
文久3.8(江戸・市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android