藤七温泉(読み)とうしちおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藤七温泉」の意味・わかりやすい解説

藤七温泉
とうしちおんせん

岩手県北西部,八幡平市八幡平山頂に近い標高 1400mの高地にある温泉泉質は単純硫化水素泉。泉温は 90℃。リウマチ,貧血症に効能があり,国民保養温泉地に指定。アオモリトドマツ (→オオシラビソ〈大白檜曾〉 ) の原生林の中に自然研究路がつくられている。付近に奇岩奇勝の多い蓬莱境,国の天然記念物に指定されている大揚沼モリアオガエルおよびその繁殖地がある。八幡平アスピーテライン,八幡平樹海ラインが通じて,湯治客,スキー客以外の観光客が増加した。十和田八幡平国立公園に属し,八幡平登山の基地

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤七温泉」の意味・わかりやすい解説

藤七温泉
とうしちおんせん

岩手県北西部、八幡平市(はちまんたいし)にある温泉。八幡平の頂上から南に3キロメートル、標高1400メートルの高地にある。泉質は硫黄(いおう)泉である。付近には奇岩奇勝の蓬莱境(ほうらいきょう)があり、オオシラビソコメツガなどの高山植物も多い。アスピーテラインが通じる。国民保養温泉地八幡平温泉郷の一つ。

[川本忠平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例