かんげん‐ぎゅうにゅうクヮンゲンギウニュウ【還元牛乳】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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還元牛乳
かんげんぎゅうにゅう
脱脂粉乳に乳脂肪かバター,ビタミンなどを加えて,牛乳と同じような成分にしたもの。牛乳の長期保存,長距離輸送のため開発された。天然牛乳を薄めた市乳以外は,ほとんどの牛乳がこの方式を採用し,濃度,栄養価を強化している。需要シーズンと生産期のずれの調節,安価な輸入脱脂粉乳によるコスト引下げなどの目的で広く普及した。なお脱脂していない全粉乳は,脂肪の変質などの難点があるので,保存処置の完全な乳児用粉乳として市販されてはいるが,還元牛乳という語は用いない。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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還元牛乳【かんげんぎゅうにゅう】
脱脂粉乳を溶解し,無塩バターやバターオイルを加えて乳化し,普通の牛乳(市乳)と同じ組成に調整したもので,牛乳と混合して〈加工乳〉として販売される。牛乳の季節的・地方的不足を補う保存手段。全脂粉乳を溶解する方法によるものも還元牛乳というが,脂肪酸化臭が生じやすい欠点がある。
→関連項目牛乳
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の還元牛乳の言及
【牛乳】より
…また,原料乳の脂肪率が規格より高くても,これを標準化せずに販売するものを成分無調整乳とよぶことがある。(2)還元牛乳 脱脂粉乳を溶解し,これに乳脂肪(バターオイル,無塩バター)を加えて均質化したり,または全脂粉乳を水に溶解して,牛乳と同様な組成にしてから殺菌などの処理をして販売されるものをいう。濃縮脱脂乳や濃縮全乳が用いられることもある。…
※「還元牛乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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