針の穴から天を覗く(読み)ハリノアナカラテンヲノゾク

デジタル大辞泉 「針の穴から天を覗く」の意味・読み・例文・類語

はりあなからてんのぞ

自分の狭い見識をもとに、大きな事柄について勝手な推測をするたとえ。
[類語]鍵の穴から天を覗くよしの髄から天井を覗く管を以て天を窺う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「針の穴から天を覗く」の意味・読み・例文・類語

はり【針】 の=穴(あな)[=溝(みぞ)・=みみず]から天(てん)を覗(のぞ)

自分の狭い見識を基準にして、広大なことについて勝手な推測を下すたとえ。管(くだ)をもって天をうかがう。
浮世草子傾城色三味線(1701)京「針(ハリ)のみみずより天のぞくとは汝が心せばしせばし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「針の穴から天を覗く」の解説

針の穴から天を覗く

針の穴の小さなすきまから広大な天をのぞいても、全体が見えるはずはなく、見えないところは推測してしまう。自分の狭い見識を基準にして、広大なことについて勝手な推測を下すことのたとえ。

[解説] 上方のいろはかるたに採録されていますが、使用頻度はあまり高くありません。江戸では「よしずいより天井を覗く」といいました。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android