龍門(読み)りゅうもん

精選版 日本国語大辞典 「龍門」の意味・読み・例文・類語

りゅうもん【龍門】

[一] 中国の黄河中流の急流陝西省山西省の省境南部、山西省河津県の西北陝西省韓城県の東北にある。禹が龍門山を切り開いて通したものと伝えられる。魚が登り切れば龍になるといわれ、ここから登龍門のことばが出た。
文華秀麗集(818)中・賦得司馬遷菅原清公〉「龍門初降化、禹穴漸研精」
[二] 中国河南省洛陽の南にある村。龍門石窟がある。
[三] 奈良県吉野郡、吉野川北岸、龍門岳南麓の地。吉野町大宇陀町に属する。伊勢街道が通じ、龍門寺跡・龍門滝などがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界の観光地名がわかる事典 「龍門」の解説

りゅうもん【龍門】

中国の山西(さんせい)省河津(かしん)市にある山峡名。山西省河津県と陝西(きょうせい)省韓城県にはさまれた黄河(こうが)の上流にあり、「登竜門(とうりゅうもん)」の故事にちなむ龍門の滝で知られる。黄河が四川(しせん)省北部の龍門山から、滝となって落下する場所で、この滝を魚が上ることができれば、龍に変じて天に昇るとされた。この故事から、出世関門として「登竜門」の言葉が生まれた。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android