粗面岩 そめんがん trachyte
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 流紋岩よりも無水ケイ酸(二酸化ケイ素)が少なく、アルカリが多い、アルカリ岩系列に属する火山岩。深成岩の一種である閃(せん)長岩に相当する化学…
モンゾニ岩 モンゾニがん monzonite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ほぼ等量のカリ長石 (主として正長石) と斜長石 (曹灰長石) を含み,黒雲母,輝石,角閃石などを伴う粗粒の完晶質深成岩。ときに石英を含むこともあ…
ハイウッド岩
- 岩石学辞典
- モンゾニ岩で,白色鉱物が有色鉱物より多く,カリ長石はラブラドライトよりも多く,少量のNa-准長石などを含む.アルカリ長石はポイキリティックにラ…
粗粒正長岩
- 岩石学辞典
- 完優白質の閃長岩で,ほとんど全部が正長石である[Turner : 1900].フランス語のorthoseは正長石の意味.
モンゾナイト状
- 岩石学辞典
- 自形の斜長石結晶の粒間を正長石が占めている組織[Bowes : 1989].
アルカリ化作用
- 岩石学辞典
- 接触した岩石にアルカリが濃集する過程.通常は長石の形成として現れることが多い.長石化作用(feldspathization)と関係がある.
ヴィテルボ岩
- 岩石学辞典
- ラブラドライトを含むリューサイト粗面岩で,正長石はラブラドライトよりも多く,長石はリューサイトよりも多い岩石.リューサイトの斑晶を多量に含…
そうちょう‐せき(サウチャウ‥)【曹長石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 斜長石の端成分の一つ。ナトリウム・アルミニウムを含む珪酸塩鉱物。白または淡色で透明または半透明。塊状または板状結晶で、酸性火成岩…
霞石 かすみいし nepheline
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アルカリ火成岩、霞岩、霞石閃長(せんちょう)岩、またとくに霞石玄武岩中に産する鉱物。この場合の霞岩はほとんど霞石と輝石からなり、少量の黄長石…
フォイダイト
- 岩石学辞典
- 准長石が明るい色の鉱物の60%以上を占める火成岩.フォイド(foid)とは准長石(feldspathoid)の略語で非常によく使用される.
逆累帯構造
- 岩石学辞典
- 斜長石の中心部よりも周辺部の方が灰長石成分(An)に富む鉱物の累帯構造.
角セン(閃)岩【かくせんがん】
- 百科事典マイペディア
- 普通角セン石と斜長石(ソウ長石を除く)よりなる変成岩。苦鉄質の凝灰岩,火山岩から変成した場合が多い。
日長石 にっちょうせき sunstone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- サンストーンともいう。灰曹長石の結晶内部に微細な赤鉄鉱の葉片状結晶が一定の方向に無数に配列しているため、赤褐色の強い輝きが現れる。これを日…
にっちょうせき【日長石】
- 改訂新版 世界大百科事典
ダブル・エンクレイヴ
- 岩石学辞典
- 花崗岩に囲まれた母岩の破片の中に,花崗岩の長石と同じ長石が産出すること[Raguin : 1946].
アリヴァル岩
- 岩石学辞典
- 橄欖(かんらん)石に富むユークライト(eucrite).顕晶質の岩石で,灰長石と橄欖石の量比がおおよそ同じか,長石が優勢であるものをいう.トロクトル…
曹長石 そうちょうせき albite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 斜長石の一種で、ナトリウムに富む鉱物。アルバイトともいう。卓状ないし葉片状結晶をなすほか、塊状、粒状など形態は変化に富むが、ほとんど双晶を…
斜長斑岩
- 岩石学辞典
- 細粒の変質した半深成岩の岩石で,斑状でないかまれに斑状で,部分的に変質した短冊状の斜長石からなり,粒の間にはアルカリ長石と石英が充填してい…
ミネット minette
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 岩石名として用いられる場合と,鉄鉱石名として用いられる場合がある。 (1) カリ長石黒雲母ランプロファイア。おもにカリ長石 (正長石または玻璃長石…
タヒティ岩
- 岩石学辞典
- ガラス質の准長石粗面安山岩で,斑晶にアウインを含むもの.一般にNa-斜長石は正長石よりも多く含まれる[Lacroix : 1917].この岩石はネフェリン─…
サブ長石質石質砂質岩
- 岩石学辞典
- 石質の破片を10%以上含む砂岩で,長石の破片は10%以下であるもの[Williams, et al. : 1954, Pettijohn, et al. : 1975].
テフル岩
- 岩石学辞典
- テフル岩の名称は様々な岩石に用いられた[Brongniart : 1813, Cordier : 1815].フリッチとライスは橄欖(かんらん)石を含まない玄武岩で,Ca-斜長…
方沸石化作用
- 岩石学辞典
- マグマ期の末期または後マグマ期の活動で,長石または准長石がアナルサイトに置換される作用[Flett : 1900].
アルカリ斑糲岩
- 岩石学辞典
- 粗粒の深成岩で,オージャイトと斜長石を主成分とするが,カリ長石が斜長石の縁部または他の鉱物間に含まれる岩石の総称.オージャイトは普通はチタ…
カルシクレース閃長岩
- 岩石学辞典
- Na-正長石(49%),黒雲母(25%),オージャイト(20%),バイトウナイト(5%)で構成される特殊な岩石.最初にヨハンセンは灰長石閃長岩として…
そう‐ちょうせき〔サウチヤウセキ〕【曹長石】
- デジタル大辞泉
- 斜長石の一種。ナトリウムに富み、白または灰白色の半透明の柱状結晶。三斜晶系。花崗岩かこうがん・流紋岩などに多い。
粗面安山岩 (そめんあんざんがん) trachyandesite
- 改訂新版 世界大百科事典
- アルカリ岩系に属する中性の火山岩の名称の一つ。レータイトlatiteとよぶこともある。斑晶鉱物としてはカンラン石,チタンオージャイト,エジリンオ…
ジェダイタイト
- 岩石学辞典
- アルカリ輝石,ジェダイトからなり,少量の長石または准長石を含む.おそらくアルカリ火成岩が高圧力変成作用により形成された岩石[Mrazec : 1898, …
ミルメカイト
- 岩石学辞典
- 斜長石と蠕虫(足のない虫)状の石英の連晶で,一般にカリ長石を置き換えている.斜長石の周辺を虫食い状に石英が交代しており,斜長石とカリ長石の…
カウアイ岩
- 岩石学辞典
- 准長石を含まないオージャイト・エセックス岩に相当する[Iddings : 1913, Tröger : 1935].粗粒の斑糲(はんれい)岩に似た岩石で,チタンオー…
ラルヴィク岩
- 岩石学辞典
- 菱面体形のNa-正長石あるいはNa-微斜カリ長石,およびオリゴクレースと,10%程度のチタンオージャイト,バーケヴィ閃石,レピドメレーンなどを含む…
グラニテル
- 岩石学辞典
- この岩石名は,石英,長石,電気石の組合せ,または石英,長石,角閃石の組合せ,あるいは閃長岩と同意語,などとして使用された[Tomkeieff : 1983…
泥質化作用
- 岩石学辞典
- 長石が変質して粘土鉱物が形成され,その結果薄片では長石が汚れて観察される作用[Loewinson-Lessing : 898].
せきえい‐せんりょくがん【石英×閃緑岩】
- デジタル大辞泉
- 深成岩の一。完晶質・粗粒の岩石で、斜長石・石英・角閃石が主成分鉱物。カリ長石が多いものは花崗かこう閃緑岩とよばれる。
オルソアルビトファイア
- 岩石学辞典
- 正長石を含む曹長石斑岩[Alsac : 1960].
こん‐しょう(‥シャウ)【混晶】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 固溶体の一種。二つ以上の成分の混合物と考えることのできる均一な結晶。たとえば、斜長石は灰長石と曹長石の混晶とされる。
リッチフィールド岩
- 岩石学辞典
- 片状の外観を持つネフェリン閃長岩で,曹長石,正長石,ネフェリン,ソーダライト,ときにカンクリナイト,レピドメレンを含む.転石岩塊としての産…
ペリステライト
- 岩石学辞典
- 顕微鏡的および顕微鏡的以下の曹長石とオリゴクレースの連晶からなるNa-斜長石.この長石は緑色片岩相から角閃岩相への移行に特徴的である[Barker :…
イヴァネ岩
- 岩石学辞典
- 完晶質の花崗岩様の貫入岩で,正長石の斑晶とわずかの斜長石が,ずんぐりした自形の長石で構成される石基に囲まれる[Watt : 1895].角閃石または雲…
菫青石直閃石岩
- 岩石学辞典
- 気成作用による変成岩で主として直閃石と菫青石からなっている.直閃石は放射状の束または不規則に分布した柱状.この他には黒雲母,石榴石,石英,…
反ラパキヴィ花崗岩
- 岩石学辞典
- ラパキヴィ花崗岩であるが,卵形の斑晶が斜長石でマントルが正長石となったもので,通常のラパキヴィ花崗岩と逆の岩石である[Vakar : 1932].
稲田石 いなだいし
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 茨城県笠間(かさま)市稲田地方に産する黒雲母花崗岩(くろうんもかこうがん)の石材。稲田御影(みかげ)あるいは白御影ともいわれる。石英、カリ長石、…
珪礬質
- 岩石学辞典
- CIPW分類の標準ノルム鉱物で,石英,長石,准長石のグループを記述する際に用いる.salicとはSiO2(silica)とAl2O3(alumina)を合せた語である.
ケンタレン岩
- 岩石学辞典
- ティールが橄欖(かんらん)モンゾニ岩と記載した岩石を,後にヒルたちがケンタレン岩と命名した[Teall : 1897, Hill & Kynaston : 1900].この…
アプライト花崗岩
- 岩石学辞典
- 優白質の花崗岩で約30%の石英を含み,カリ長石は斜長石よりも多く,わずかな量の雲母などが含まれる岩石をいう[Niggli : 1923].さらにアルカリ長…
ノゼアン白榴石響岩
- 岩石学辞典
- 響岩は主成分がネフェリンとアルカリ長石を含むものに用いるが,この岩石はノゼアン,リューサイト,ネフェリンと長石を含むもので,アルカリ輝石を…
ウクライナ岩
- 岩石学辞典
- モンゾニ岩の酸性のもので,正長石─パーサイト,斜長石,ダイアレージ,石英,角閃石,磁鉄鉱,黒雲母などからなる[Besborodko : 1935].ロシア,…
ラブラドライト labradorite
- 改訂新版 世界大百科事典
- 長石の一種で,本来のラブラドライトは,アルバイト(Ab)とアノーサイト(An)の固溶系列でAb50,An50~Ab30,An70の組成範囲をもつ斜長石に対して…
リコレッタ岩
- 岩石学辞典
- デルターが最初に記載してヨハンセンが命名した岩石[Doelter : 1902, Johannsen : 1920].暗色で弱いアルカリ性の斑糲(はんれい)岩で非常にCaに富…
エピリューサイト斑岩
- 岩石学辞典
- エピリューサイトの斑晶が正長石と黒雲母からなる細粒の石基に含まれる斑状の岩石[Zavaritsky : 1934].エピリューサイトとはリューサイトが正長石…