びるしゃな‐にょらい【毘盧遮那如来】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「びるしゃな」は[梵語] Vairocana の音訳。盧舎那、遮那、遍照、光明遍照などと訳す ) 華厳経、梵網経、および密教の教主でさとりにある仏、また…
だいにち‐きょう〔‐キヤウ〕【大日経】
- デジタル大辞泉
- 真言三部経の一。7巻。唐の善無畏ぜんむい・一行いちぎょうの共訳。真言密教の根本経典で、大日如来の説法を編したもの。大毘盧遮那だいびるしゃな成…
るしゃな‐ぶつ【盧遮那仏】
- デジタル大辞泉
- 「毘盧遮那仏びるしゃなぶつ」の略。
盧遮那仏 るしゃなぶつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →毘盧遮那仏
びるしゃな【毘盧遮那】
- デジタル大辞泉
- 「毘盧遮那仏びるしゃなぶつ」に同じ。
しゃな‐ぶつ【遮那仏】
- デジタル大辞泉
- 「毘盧遮那仏」の略。
へんじょう‐しゃなぶつ〔ヘンゼウ‐〕【遍照遮那仏】
- デジタル大辞泉
- 毘盧遮那びるしゃな仏の異称。
びるしゃな‐ぶつ【毘盧遮那仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- =びるしゃなにょらい(毘盧遮那如来)[初出の実例]「此毗盧遮那仏三字密言共一字無量」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
しゃな【遮那/舎那】
- デジタル大辞泉
- 「毘盧遮那仏びるしゃなぶつ」の略。[補説]顕教では「舎那」、密教では「遮那」と表す。
毘盧遮那仏 びるしゃなぶつ
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- サンスクリットのバイローチャナの音訳。盧舎那・遮那とも略称し,光があまねく照らすごとく全宇宙に遍満する仏身の意から光明遍照ともいう。「華厳…
しゃな‐ぶつ【遮那仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)のこと。
るしゃな‐ぶつ【盧遮那仏・盧舎那仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」の略称。ただし、天台宗では報身仏として法身毘盧遮那仏と区別する。[初出の実例]「甲賀寺始建二盧舎那仏像体骨柱一…
盧遮那仏 るしゃなぶつ
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- ⇒毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)
へんじょう‐しゃなぶつ(ヘンゼウ‥)【遍照遮那仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の別称。大日如来。遍照如来。遍照遮那。遍照。
しゃな‐きょう(‥キャウ)【遮那経】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「大毘盧遮那(びるしゃな)神変加持経」の略 ) 仏語。大日経(だいにちきょう)をいう。
だいにち‐にょらい【大日如来】
- デジタル大辞泉
- 《〈梵〉Mahāvairocanaの訳。音写は摩訶毘盧遮那まかびるしゃな。光明遍照とも訳す》真言密教の教主。宇宙の実相を仏格化した根本仏。像は宝冠をつけ…
びるしゃな【毘盧遮那】
- 精選版 日本国語大辞典
- =びるしゃなにょらい(毘盧遮那如来)[初出の実例]「釈迦牟尼仏を毘廬遮那と名付け奉る」(出典:栄花物語(1028‐92頃)玉のうてな)[その他の文献]〔…
しゃな‐きょうしゅ〔‐ケウシユ〕【遮那教主】
- デジタル大辞泉
- 真言両部の教主である毘盧遮那仏びるしゃなぶつ、すなわち大日如来だいにちにょらい。
毘盧遮那仏 びるしゃなぶつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 『華厳経(けごんきょう)』の教主。毘盧遮那(サンスクリット語のバイローチャナの音写。Vairocana)とは「輝くもの」の意味で、元は太陽の光照のこと…
しゃな【遮那・舎那】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)のこと。[初出の実例]「恒受妙楽、終遇二舎那之法莚一」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺…
びるしゃな‐ぶつ【毘盧遮那仏】
- デジタル大辞泉
- 《〈梵〉Vairocanaの音写。光明遍照と訳す》大乗仏教で、蓮華蔵れんげぞう世界に住し、その身は法界に遍満し、身光・智光の大光明で全宇宙を照らす仏…
降三世明王 ごうさんぜみょうおう Trilokavi-jaya
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 明王の一つ。大自在天 (シバ神) がみずからを三世界の主と称して毘盧遮那仏の教令に従おうとしないので,毘盧遮那仏の命を受けて金剛手菩薩が忿怒身…
しゃな‐きょうしゅ(‥ケウシュ)【遮那教主】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。華厳経および大日経・金剛頂経の教主、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)。密教では大日如来(だいにちにょらい)に同じ。[初出の実例]「遮那教主のひ…
まか【摩×訶】
- デジタル大辞泉
- 《〈梵〉mahāの音写。大・多・勝の意》仏語。優れていること。大きいこと。偉大なこと。他の語や人名の上に付いて美称として用いることも多い。「摩…
びるしゃな‐きょう(‥キャウ)【毘盧遮那経】
- 精選版 日本国語大辞典
- 大日経の別称。[初出の実例]「一日に廾巻の毗盧遮那経を書写・供養し奉れり」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)[その他の文献]〔尊勝仏頂脩瑜伽法軌…
華厳経【けごんきょう】
- 百科事典マイペディア
- 大乗仏教経典の一つで,正しくは,大方広仏華厳経。広大な真実の世界を包含する仏が,一切の衆生(しゅじょう)・万物とともにあり,さらに一切の衆生…
毘盧遮那仏 びるしゃなぶつ Vairocana
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「輝くものの子」を意味するサンスクリット語の音写。毘盧舎那仏とも音写し,略して盧舎那仏,遮那,または「びるさな仏」「るさな仏」ともいう。訳…
胎蔵界 たいぞうかい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 『大日経(だいにちきょう)』に説かれる仏の世界で、それを図示したのが胎蔵界曼荼羅(まんだら)(詳しくは大悲胎蔵生(だいひたいぞうしょう)曼荼羅Mah…
びるしゃな‐きょう〔‐キヤウ〕【毘盧遮那経】
- デジタル大辞泉
- 大日経だいにちきょうの異称。
蓮華蔵世界【れんげぞうせかい】
- 百科事典マイペディア
- 仏教で説く浄土の一つ。毘盧遮那(びるしゃな)仏の浄土。華蔵界とも。蓮華より生じ,蓮華に包まれる世界。《華厳(けごん)経》に説くのがこの浄土であ…
毘盧遮那仏【びるしゃなぶつ】
- 百科事典マイペディア
- サンスクリットのバイローチャナVairocanaの音写。《華厳(けごん)経》の本尊で,太陽の意味があり,その光によって仏智の広大無辺を象徴する。蓮華蔵…
けぞうかい‐え(ケザウカイヱ)【華蔵界会】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。華厳経の教主毘盧遮那仏がその仏国である蓮華蔵世界で説法しているという法会(ほうえ)。七処八会、または七処九会をいう。[初出の…
まか‐びるしゃな【摩訶毘盧遮那】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( [梵語] Mahā- vairocana の音訳。光明遍照の意 ) 仏語。毘盧舎那仏の称号。大日如来のこと。まかびるさな。[初出の実例]「中台高くいかめしうおは…
けごん‐きょう(‥キャウ)【華厳経・花厳経】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏典の一つ。大方広仏華厳経のこと。東晉の仏駄跋陀羅訳の六十巻本(六十華厳経、旧訳華厳経とも)、唐の実叉難陀訳の八十巻本(八十華厳経、新訳華…
得清 (とくせい)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- ?-? 奈良時代の僧。大和西大寺でまなび,宝亀(ほうき)3年(772)唐(中国)にわたる。このとき聖徳太子の「勝鬘経義疏(しょうまんぎょうぎしょ)」を唐に…
だいにち‐きょう(‥キャウ)【大日経】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏教経典。真言三部経の一つ。七巻。唐の善無畏訳。七世紀中葉、西インドで成立したと考えられ、チベット語訳も現存する。胎蔵法を説き、これに基づ…
なら‐の‐だいぶつ【奈良の大仏】
- デジタル大辞泉
- 奈良東大寺大仏殿の本尊。毘盧遮那仏びるしゃなぶつの金銅座像で、像高14.87メートル。聖武天皇の発願により天平勝宝元年(749)創建、同4年開眼供養…
だいにち‐にょらい【大日如来】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 大日は[梵語] Mahāvairocana 「摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)」の訳 ) 真言密教の教主で、一切の仏菩薩の本地、一切の徳の総摂(そうせつ)とされる…
東大寺
- デジタル大辞泉プラス
- 奈良県奈良市にある寺院。華厳宗大本山。天平年間に聖武天皇の勅願で創建。本尊の毘盧遮那仏(国宝)は「奈良の大仏」として知られる。金堂、南大門…
奈良大仏【ならだいぶつ】
- 百科事典マイペディア
- 東大寺の本尊盧遮那(るしゃな)仏座像のこと。銅造で,像高14.9m。聖武天皇の発願で,国中公麻呂,鋳師の高市連大国らを中心に国家的事業として製作さ…
毘盧遮那如来 (びるしゃなにょらい)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 大乗仏教の仏。太陽のように万物をあまねくてらす宇宙の根元的存在。密教では大日如来と同一。華厳(けごん)経や梵網(ぼんもう)経に説かれる。日本で…
じっ‐さいにち【十斎日】
- デジタル大辞泉
- 1か月のうち、諸天王が四天下を巡察するという10日間。この日に配当された仏名を念ずると、罪を滅し福を増すという。1日は定光仏、8日は薬師仏、14日…
けごん‐きょう〔‐キヤウ〕【華厳経】
- デジタル大辞泉
- 大乗経典。華厳宗の根本聖典。漢訳には東晋の仏駄跋陀羅ぶっだばっだら訳の60巻本、唐の実叉難陀じっしゃなんだ訳の80巻本、唐の般若はんにゃ訳の40…
源厳子 (みなもとの-げんし)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- ?-879 平安時代前期,清和天皇の女御(にょうご)。源能有(よしあり)の娘。従四位下。温明殿(うんめいでんの)女御とよばれた。源全姫(またひめ)の60歳…
めん‐もん【面門】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。口。また、顔。また、鼻の下と口の上の中間の部分。あるいは眉間のこと。[初出の実例]「所以(このゆゑ)に律に云はく弱眷自ら面門に…
けぞう‐せかい(ケザウ‥)【華蔵世界】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「れんげぞうせかい(蓮華蔵世界)」の略 ) 仏語。毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)の願と行とによって飾られた浄土。また、阿彌陀仏…
だいにちきょう‐しょ(‥キャウ‥)【大日経疏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国唐代の仏教書。二〇巻。善無畏説、一行記。八世紀初めころの成立。大日経の根本注釈書。単なる字句の解釈にとどまらず、大日経の思想を再構成し…
けん‐しん【献身】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 一身をささげて尽くすこと。自分の利害得失を考えないで人や物事に力を尽くすこと。[初出の実例]「口に献身と云ひ安心と云った所で、無…
大日如来 (だいにちにょらい)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 大乗仏教の仏。太陽神に起源をもち,宇宙の根元とされ,あらゆる仏,菩薩(ぼさつ)の本地。密教の本尊で,日本には平安時代前期,空海による密教導入にとも…
大日如来【だいにちにょらい】
- 百科事典マイペディア
- 遍照(へんじょう)王如来,大日遍照などとも。真言密教の教主。諸仏・諸菩薩の根元をなす理智体で,宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表…