デジタル大辞泉 「奈良の大仏」の意味・読み・例文・類語 なら‐の‐だいぶつ【奈良の大仏】 奈良東大寺大仏殿の本尊。毘盧遮那仏びるしゃなぶつの金銅座像で、像高14.87メートル。聖武天皇の発願により天平勝宝元年(749)創建、同4年開眼供養。二度の戦火などで改鋳が重ねられ、台座蓮弁の一部のみが当初のもので、胴部は鎌倉時代、頭部は元禄3年(1690)の鋳造。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「奈良の大仏」の意味・読み・例文・類語 なら【奈良】 の 大仏(だいぶつ) 東大寺大仏殿の本尊。華厳宗の教主盧舎那仏の坐像で、日本最大の金銅仏。像高一四・八七メートル。天平勝宝元年(七四九)に完成。同四年聖武太上天皇・孝謙天皇・光明皇太后・橘諸兄らが参列してインドから来日の菩提僊那により開眼。その後二度の炎上などで改鋳され、当初のものは台座の蓮弁、左大腿の褶襞(しゅうへき)のみに残る。胴身は鎌倉期、頭首は元祿期のもの。国宝。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奈良の大仏」の意味・わかりやすい解説 奈良の大仏ならのだいぶつ 奈良市雑司町の華厳宗総本山で南都七大寺の1つ東大寺本尊,毘盧遮那仏で東大寺の大仏とも呼ばれる。聖武天皇により天平 15 (743) 年大仏造立を発願し,天平勝宝4 (752) 年に開眼供養が行われた。導師は婆羅門僧正,後生本願の聖武天皇,開基の良弁,勧進の行基とを建立の四聖と呼ぶ。その後2度の兵火で損傷し,現在の大仏は元禄4 (1691) 年竜松院公慶が仏頭などを修造,翌年開眼供養したものとされる。国宝に指定されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報