改訂新版 世界大百科事典 「てんびん(天秤)座」の意味・わかりやすい解説 てんびん(天秤)座 (てんびんざ)Libra 略号Lib。黄道十二星座の一つ。さそり座の東につづく天域で,さそりのふりあげた大きなはさみと見立てることもできる。正義の女神アストライアが手にするてんびんとしたのは,古代ギリシアではこの天域に昼夜を平分する秋分点があったためだが,現在,秋分点は歳差により,東隣のおとめ座に移っている。数個の3等星の配置でてんびんの姿を思い描くのはむずかしい。概略位置は赤経15h10m,赤緯-14°。午後8時の南中は7月上旬である。執筆者:石田 五郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「てんびん(天秤)座」の意味・わかりやすい解説 てんびん(天秤)座【てんびんざ】 7月初旬の夕方,南の中天に見える星座。黄道上にあり十二宮の第7宮。古代には秋分点があった。ギリシア神話の正義の女神アストライア(おとめ座)がもつ,人間の善悪をはかる天秤を象徴。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報