ぺろっと(読み)ペロット

デジタル大辞泉 「ぺろっと」の意味・読み・例文・類語

ぺろっ‐と

[副]
瞬間的に大きく舌を出すさま。人をからかうときや照れ隠しのしぐさにいう。ぺろり。「ぺろっと舌を出す」
舌をちょっと出して口のまわりなどをなめるさま。ぺろり。「ぺろっと唇をなめる癖がある」
食べ物短時間に余さず食べてしまうさま。ぺろり。「御馳走ぺろっと平らげる」
薄いものが一気にはがれるさま。ぺろり。「皮がぺろっとむけた」
[類語](2ぺろぺろべろべろなめるなめ回すしゃぶるねぶるしゃぶりつく舌なめずりなめずる/(3がつがつがぶっとがぶりぱくっとぱくりもぐもぐもごもごもりもりぱくぱくむしゃむしゃ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぺろっと」の意味・読み・例文・類語

ぺろっ‐と

〘副〙
① 舌を出すさまを表わす語。多く、人を揶揄(やゆ)する時や、照れた時のしぐさについていう。
※父の婚礼(1915)〈上司小剣〉五「自分と顔を見合はせると、ペロッと赤い舌を出した」
② 舌でなめるさまを表わす語。
③ 短い時間に残らず食べてしまうさまを表わす語。また、比喩的にまたたく間に炎がものを焼きつくしてしまうさまを表わす語。
※城のある町にて(1925)〈梶井基次郎〉雨「一升ほど持って帰っても、ぢきにぺろっと失くなるのやさうで」
※風(1951)〈永井龍男〉上「去年の暮れに、ペロッと焼けたもんですから」
④ 薄いものがはがれるさまを表わす語。
※地の群れ(1963)〈井上光晴〉八「自分も顔の皮がぺろっと剥げるごと怪我さしたときいとったけど」

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