もぐもぐ(読み)モグモグ

デジタル大辞泉 「もぐもぐ」の意味・読み・例文・類語

もぐ‐もぐ

[副](スル)
口を大きく開かずに物をかんだり物を言ったりするさま。もごもご。「牛がもぐもぐ(と)草を食う」「もぐもぐ言うので聞き取れない」
せまい所でゆっくり動くさま。もぞもぞ。もごもご。
老僧は袂の中を―探って」〈上司ごりがん
[類語](1がぶっとがぶりぱくっとぱくりもごもごもりもりがつがつばくばくぱくぱくむしゃむしゃ食欲がっつくむさぼるむさぼり食う詰め込む大食い食い道楽ぺろっとぱくつくかき込む平らげる食い気食い意地舌なめずりのどが鳴る空腹ぺこぺこ腹ぺこ/(2ぼじゃぼじゃぼそぼそぼそっとぽつりぽつりぽつりひそひそちょろりぽろりもごもごぽつぽつしどろもどろうだうだぐだぐだくだくだくどくどぶつぶつぶつくさぐずぐずささやくささやきつぶやくつぶやき

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精選版 日本国語大辞典 「もぐもぐ」の意味・読み・例文・類語

もぐ‐もぐ

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 物を口にほおばったり、口を十分あけずに物を言ったり噛んだりするさま、また、鼻をうごめかすさまを表わす語。もがもが。もごもご。
    1. [初出の実例]「口をもぐもぐ眼を光らせ突あたったり爪づいたり」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)
  3. 上から押えつけられたような状態の中でうごめくさま、緩慢に動くさまを表わす語。むぐむぐ。もごもご。もぞもぞ。
    1. [初出の実例]「老僧は袂の中をもぐもぐ探って」(出典:ごりがん(1920)〈上司小剣〉三)

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