嘗める(読み)ナメル

デジタル大辞泉 「嘗める」の意味・読み・例文・類語

な・める【×嘗める/×舐める】

[動マ下一][文]な・む[マ下二]
舌の先でなでるように触れる。「切手を―・めてはる」「猫が毛を―・める」
舌の先で味をみる。また、そのようにして酒を少しずつ飲む。口に含んだものを舌で味わう。「砂糖を―・める」「ウイスキーを―・める」
つらいことや苦しいことを経験する。「辛酸を―・める」
(炎の動きを舌の動きに見たてて)炎がはうようにして燃え広がる。「炎が家並みを―・める」
映画テレビなどの撮影技法の一。主となる被写体手前に、他の人や物を置いて撮影する。
《形容詞「なめし」の動詞化かともいう》かるく見なす。甘く見る。みくびる。「若造に―・められる」「―・めたことを言うな」
[下接句]きもを嘗める苦汁を嘗める苦杯を嘗める辛酸を嘗める糟粕そうはくを嘗める
[類語](1しゃぶる舐め回すねぶるしゃぶり付く・舌の上で転がす・ぺろっとぺろぺろべろべろ舐めずる舌舐めずり/(6おとしめる嘲る見下す見くびる侮る見下げる卑しめる蔑む辱める虚仮こけにする馬鹿にする泥を塗る愚弄翻弄嘲弄軽蔑軽侮自嘲侮蔑侮辱陵辱蔑視

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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