ぱくり

精選版 日本国語大辞典 「ぱくり」の意味・読み・例文・類語

ぱくり

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 口を大きくあけるさま、また、大きく口を開いて一度にたべたりのみこんだり、タバコをふかしたりするさまを表わす語。
※俳諧・文政句帖うつし‐九年(1826)「棚へ来てぱくり口明木通哉」
② 転じて、割れめや傷口などが大きく開くさまを表わす語。
※金(1926)〈宮嶋資夫〉一「底知れぬ深淵が、大きな口をぱくりと明けた」
[2] 〘名〙
① 盗むこと、かっぱらいをいう俗語。〔現代用語辞典(1925)〕
② 俗に、そっくりそのまま真似すること。先人剽窃をすること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぱくり」の意味・読み・例文・類語

ぱくり

[副]
口を大きくあけるさま。大きな口をあけて物を食べるさま。「鯉がえさをぱくりと飲み込む」
割れ目や傷口などが大きくあくさま。ぱっくり。「傷口がぱくりとあく」
[名]かすめとること。アイデアなどを盗用すること。「アメリカのテレビ番組のぱくり
[類語]1がぶっとがぶりぱくっともぐもぐもごもごもりもりがつがつばくばくぱくぱくむしゃむしゃ/(2ぽっかりぱっくりぽかりあんぐりあんごりけるけっぴろげぱくる真似る物真似盗用剽窃模倣模造模写盗作転用流用悪用借用後追い焼き直し類似似非酷似二番煎じ換骨奪胎コピーリメークイミテーションパロディーカバーオマージュリミックスカーボンコピー

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