べろべろ(読み)ベロベロ

デジタル大辞泉の解説

べろ‐べろ

[副]
舌を出して、しきりに物をなめるさま。「手をべろべろ(と)なめる」
火が勢いよく燃えるさま。
「焔の赤い舌が―と長く立った」〈長塚
やわらかいさま。
「臓腑は丁度斯う大風呂敷の包のように―したままで」〈藤村破戒
[形動]
酔ってろれつが回らないさま。正体がないほどに、ひどく酒に酔ったさま。べろんべろん。「飲みすぎてべろべろになる」
薄っぺらなさま。
「―の薄羽織を着て」〈漱石道草
[アクセント]ロベロ、はベロベロ

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大辞林 第三版の解説

べろべろ

[1] ( 副 )
舌で何度もなめるさま。 「犬に顔を-(と)なめられた」
[0] ( 形動 )
ひどく酔っぱらってだらしのないさま。べろんべろん。 「 -に酔う」

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日本の郷土料理がわかる辞典の解説

べろべろ


石川県金沢市の郷土料理で、溶き卵寒天で寄せたもの。だし汁で寒天を煮溶かし、しょうゆ・砂糖・おろししょうがで調味して、これに溶き卵を流し入れ、卵が固まったら火をとめて冷まし固める。正月や祭り、祝いの席に欠かせない料理。◇「卵のべろべろ」「えびす」ともいう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

べろ‐べろ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 舌で物をなめるさま、舌なめずりするさまを表わす語。
※俳諧・文化句帖‐補遺(1806‐11)「べろべろ舌先の荒るるばかりなめづりつつ」
② 炎が出たり、火が燃え広がったりするさまを表わす語。
※土(1910)〈長塚節〉二五「蛇の舌のごとくべろべろと焔が吐き出された」
③ 湯水で、顔などを洗うさまを表わす語。
※足袋の底(1913)〈徳田秋声〉二「汚い湯で顔をべろべろやりながら」
④ 琵琶の音を表わす語。
※雑俳・俳諧觿‐二九(1828)「家ざくらには琵琶をべろべろ」
⑤ 泣きわめく声を表わす語。
※滑稽本・田舎草紙(1804)五「乳べしさがいて、べろべろとほへおるがいげちない」
⑥ 張りがなく柔らかいさまを表わす語。また、はでで目立つさまにもいう。
※湯女(1898)〈内田魯庵〉「矢張お前がベロベロした着物に赤脚布(ふんどし)を締めて漆腐細工の人形みてに塗立ててジャラクラしてゐてから」
⑦ =べらべら(一)②
※落語・お祭佐七(1890)〈禽語楼小さん〉「べろべろ饒舌(しゃべ)ります」
⑧ 酒などに酔っぱらってだらしなくくずれるさまを表わす語。
※まんだん読本(1932)ある忘年会〈山野一郎〉「はや八時半ともなれば、上戸はいづれも、ベロベロと相成り」
[2] 〘形動〙
① 物事に重みがなくて薄っぺらなさま。
※道草(1915)〈夏目漱石〉下「兄から貰ったべろべろの薄羽織を着て」
② 酒などに酔っぱらって、だらしなくくずれるさま。
※春泥(1928)〈久保田万太郎〉冬至「酔っても正体をなくすといふことはなかった。━どんなにべろべろになっても」
[3] 〘名〙 物をなめること。
※雑俳・柳多留‐二〇(1785)「べろべろをしてとうがらしこりはてる」

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