がぶり(読み)ガブリ

デジタル大辞泉 「がぶり」の意味・読み・例文・類語

がぶり

[副]大きな口を開けて一気に食いつくさま。また、水などを一息に飲み込むさま。がぶっ。「犬ががぶりとかみつく」「大波がきて水をがぶりと飲んだ」
[類語]がぶっとぱくっとぱくりもぐもぐもごもごもりもりがつがつばくばくぱくぱくむしゃむしゃ食欲がっつくむさぼるむさぼり食う詰め込む大食い食い道楽ぺろっとぱくつくかき込む平らげる食い気食い意地舌なめずりのどが鳴る空腹ぺこぺこ腹ぺこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がぶり」の意味・読み・例文・類語

がぶり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 大口をあいて、一気に食いついたり飲み込んだりするさま、また、その音を表わす語。かぶり。
    1. [初出の実例]「出された茶をばがぶりと飲むで」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  3. 液体が大きくゆれ動く音、また、そのさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「兼博労はがぶりと風呂の音をさせて立ちながらいった」(出典:土(1910)〈長塚節〉一三)
  4. 相撲で差し手を調子よく入れるさまを表わす語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のがぶりの言及

【イスラム美術】より

…鳥などのモティーフを刻線で表現し,黄・褐・緑彩を呈色とする鉛釉をかけた〈アーモル〉陶器,〈アグカンド〉陶器があり,後者の場合,刻線は,単なるモティーフの形象を示す輪郭線ではなく,釉下の顔料が流れるのを防止する役割をも果たしている。搔落しの技法は,一般に〈ガブリ(ペルシア語でゾロアスター教徒を意味する)〉手陶器と俗称で呼ばれているガッルース地方発見の陶器にみられる。厚い白化粧を人物や動物などの主文だけ残して搔き落とし,これに透明釉や緑釉をかけたタイプである。…

※「がぶり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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