ぱくぱく

精選版 日本国語大辞典 「ぱくぱく」の意味・読み・例文・類語

ぱく‐ぱく

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 魚などが、しきりに口をあけしめするさまを表わす語。
※水籠(1907)〈伊藤左千夫〉「鰻がね、〈略〉パクパク水を飲んでゐるのさ」
タバコをしきりにすうさまを表わす語。
滑稽本・古朽木(1780)四「煙草ぱくぱく」
③ 物をさかんに食べるさまを表わす語。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉後「蕎麦饅頭をぱくぱくくってゐた」
④ 物の合わせ目やつぎ目が離れかかっているさまを表わす語。
※学生時代(1918)〈久米正雄鉄拳制裁「蓋がぱくぱく開くのを知った」
[2] 〘形動〙 老人の歯が抜けて、あけしめする口にしまりのないさま。
※落語・地獄旅行(1892)〈三代目三遊亭円遊〉「アー歯を抜かれて仕舞った、宜い気味だ。アレ見よパクパクになった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぱくぱく」の意味・読み・例文・類語

ぱく‐ぱく

[副](スル)
口を大きく何度も開け閉めするさま。「魚が口をぱくぱく(と)させる」
物の合わせ目などがこわれて開閉するさま。「靴の底がぱくぱくする」
盛んに物を食べるさま。ばくばく。「御飯ぱくぱく(と)食べる」
[類語](3ばくばくもりもりがぶっとがぶりぱくっとぱくりもぐもぐもごもごがつがつむしゃむしゃ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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