デジタル大辞泉
「もりもり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
もり‐もり
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
- ① 口中に物を含んで噛むさまを表わす語。
- [初出の実例]「お粉粧(しまい)をした顔を馬がモリモリッと噛みましたから」(出典:塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一〇)
- ② 硬いもの、量の多いものなどを、よく食うさま、旺盛な食欲でどんどん食べすすむさまなどを表わす語。
- [初出の実例]「志摩人は原始時代から海の物をモリモリ食っていたのであろう」(出典:安吾新日本地理(1951)〈坂口安吾〉安吾・伊勢神宮にゆく)
- ③ 勢いよく事を進めるさま、物事を積極的に、意欲的におしすすめるさまを表わす語。
- [初出の実例]「手頃の杉の樹をモリモリモリと拗(ねぢ)り切って取直し」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九七)
- 「明日からまたもりもり精を出して商売にはげむ」(出典:妻隠(1970)〈古井由吉〉)
- ④ 勢いよく盛り上がったり、ふくらんだり、わき上がったりするさまを表わす語。
- [初出の実例]「モリモリとむくれ上ってくる波に」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)
- ⑤ ものが多くあるさまを表わす語。
- [初出の実例]「蟹がモリモリと網の目に足をひっかけてかかってゐた」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉九)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 もり上がるほど多くあるさま。
- [初出の実例]「二回目も、モリモリの満員」(出典:苦笑風呂(1948)〈古川緑波〉天国の旅)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 