日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ウマル(‘Umar b. al-Khaāb)うまる‘Umar b. al-Khaāb(?―644) 正統第2代カリフ(在位634~644)。ウマル1世、オマルともいう。メッカに生まれ、反ムハンマド(マホメット)からムスリムとなり、教団の重鎮となった。カリフとして大征服を拡大する一方、イスラム紀元の制定、カリフの称号として「信者の長」(アミール・アルムーミニーン)の採用、軍事都市ミスルの建設、アラブ諸族をディーワーン(省、庁)に軍人(ムカーティラ)として登録するなど、イスラム国家の組織化に努めた。[花田宇秋][参照項目] | 正統カリフ時代 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例