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東京スカイツリー とうきょうスカイツリーTokyo Sky Tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

東京スカイツリー
とうきょうスカイツリー
Tokyo Sky Tree

東京都墨田区押上にあるテレビ放送用鉄塔。高さ約 634m。関東地方における地上デジタルテレビ放送の電波送信が,都心部に林立する高層ビル群によって障害を受ける可能性があることから,超高層のテレビ塔として計画された。2008年7月14日着工,2012年2月29日竣工。電波塔としての役割に加え,東京の下町を代表するランドマークとなり地域活性化に貢献することを目指した。また都心の大規模なインフラストラクチャーとしての役割や,ワンセグの受信可能地域の拡大も期待された。構造設計に際しては日本の伝統美と最新技術の融合がはかられた。タワーの平面は,足元は一辺約 68mの三角形で,上へ伸びるに従い円形へと変化する。側面には伝統的な日本建築などにみられる凸凹に湾曲する面(そり,むくり)が採用された。この形状によって高い塔の圧迫感を軽減し,周辺地域の日照問題にも対応した。耐震性を高めるため,塔本体のゆれを心柱によって相殺する,五重塔と同様の構造となっている。地上本体の鉄骨重量は約 4万1000t。放送施設のほか 2ヵ所の展望施設があり,地上 350mの東京スカイツリー天望デッキ,450mの東京スカイツリー天望回廊からは広大な景色が楽しめ,観光名所ともなっている。

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知恵蔵の解説

東京スカイツリー

2012年春、東京都墨田区に開業予定の電波塔。高層ビル群による電波障害の低減を目的に、東京タワー(1958年完成)に代わる電波塔として、08年7月に建設着工した。完成後は、「ワンセグ放送」を含む新しいデジタル放送・通信時代の中核として、また災害時の情報拠点としての機能も担うことになる。高さは634mで、東京タワー(333m)の倍近く。自立式の鉄塔としては世界一だが、10年1月に完成したドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」(828m)にはおよばない。
建設予定地には、当初さいたま市が有力視されていたが、混信が少なく、より安定した電波を送信できる墨田区押上・業平橋地区に変更された。建設地は東武鉄道の所有地であり、開発企画・事業運営も、同グループの東武タワースカイツリー株式会社(旧・新東京タワー株式会社)が行う。建築施工を担当するのは大林組。同社によると、タワーの地盤には耐震性にすぐれたナックル・ウォール(節付き壁杭)工法を、心柱には揺れに強い五重塔を参考にした心柱制震構造を採用し、また、最新の防風・防火対策も備えているという。外観はかすかに青みがかった白色で、三角形の土台部から塔頂部にかけて伸びる鉄骨にも、日本の伝統建築に見られる「反(そ)り」や「起(むく)り」を表現した曲線のデザインが採り入れられる。
地上350mの第1展望台にはレストラン・ショップ、地上450mの第2展望台にはガラス製の空中回廊が設置される予定。地上5階地下1階の塔脚部には、ロビー・商業施設・駐車場が設けられる。周辺では複合大型施設の建設も進められており、墨田区では地域の活性化に加え、近隣の浅草地区とあわせた東京の新しい観光スポットとして、観光客増への期待も高まっている。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2010年)

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デジタル大辞泉の解説

とうきょう‐スカイツリー〔トウキヤウ‐〕【東京スカイツリー】

Tokyo Sky Tree》東京都墨田区にある地上デジタル放送用の電波塔。平成20年(2008)着工で同24年完成。高さ634メートルで、アラブ首長国連邦の超高層ビル「ブルジュハリファ」(828メートル)に次いで高さ世界第2の建造物。塔としては世界一。平成25年(2013)からNHKと在京民放5局の電波を送出する。スカイツリー。
[補説]634は「むさし(武蔵)」の語呂合わせという。ただし、建設場所の墨田区押上は中世まで下総だった。

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百科事典マイペディアの解説

東京スカイツリー【とうきょうスカイツリー】

東京都墨田区押上にある地上デジタル放送用の電波塔。東京都心部における超高層ビルの増加に伴う東京タワーの電波障害を低減することを目的に,東武鉄道が出資する東武タワースカイツリー株式会社が事業主体となり建設された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東京スカイツリー
とうきょうすかいつりー

2012年(平成24)5月に、東京都墨田(すみだ)区に開業した電波塔。高さは東京タワーの2倍近い634メートル。完成時点で、自立式鉄塔としては高さ世界1位、人工建造物としてはドバイのブルジュ・ハリファ(828メートル、2010年完成)に次ぎ、世界2位である。超高層ビルが乱立する東京都心で、直進性の高い地上波デジタル放送などの電波をできるだけ障害なく送信する目的で建設された。NHKと在京民放キー局5社などが利用している。名称は一般公募で決められた。観光・商業施設「東京ソラマチ」や水族館、プラネタリウム、オフィスビルなどを併設しており、墨田区では年間552万人が来場すると予測していた。実際は開業前から建設状況がマスコミでたびたび取り上げられ、東京の新しい観光スポットとして人気をよび、開業後9か月で展望台(高さ350メートル)に500万人が来場。開業から1年半余りの2013年12月には来場者数が1000万人を超えた。
 事業主体は東武鉄道の関連会社の東武タワースカイツリー株式会社。墨田区押上(おしあげ)・業平橋(なりひらばし)地区に2008年7月に着工し、2012年2月に竣工(しゅんこう)した。デザインは建築家の安藤忠雄と彫刻家の澄川喜一(1931― )が監修。地上350メートル地点に展望台「天望デッキ」、450メートル地点には展望台「天望回廊」が設けられた。電波塔を含めた周辺施設は「東京スカイツリータウン」とよばれる。
 1990年代後半に構想が浮上し、2003年、在京放送事業者各社が600メートルを超える新タワーの建設を求めて「在京6社新タワー推進プロジェクト」を立ち上げ、実現に向けて動き出した。墨田区のほか、さいたま新都心なども誘致に名のりをあげたが、2006年に墨田区に決まった。高さは、東京地区の旧国名である「武蔵(むさし)」の国にちなんだ634メートルとなった。[編集部]

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