オランダ屋敷(読み)オランダヤシキ

デジタル大辞泉 「オランダ屋敷」の意味・読み・例文・類語

オランダ‐やしき【オランダ屋敷】

江戸時代長崎出島に置かれたオランダ人専用の居留地。また、その商館

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「オランダ屋敷」の意味・読み・例文・類語

オランダ‐やしき【オランダ屋敷】

〘名〙 江戸時代、長崎の出島にあったオランダ人の専用居留地、およびその屋敷寛永一八年(一六四一)平戸在住のオランダ人を出島に移してから、安政五年(一八五八)の開港まで、日本海外貿易と文化輸入の唯一門戸であった。
※長崎聞見録(1800)四「阿蘭陀屋敷は、長崎出島にあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オランダ屋敷」の意味・わかりやすい解説

オランダ屋敷
オランダやしき

江戸幕府がキリシタン根絶を目的として,ポルトガル人を隔離集合居住させるため長崎江戸町前の海を埋立てて造った築島 (つきしま) ,出島の総称鎖国の結果,寛永 18 (1641) 年以後オランダ人の専用居留地となり,カピタン (甲比丹) 部屋をはじめ,事務所,倉庫庭園などがあり,鎖国期間中は唯一の西洋情緒を伝えた場所であったので,この称がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android