ハパク=ロイト(英語表記)Hapag-Lloyd A. G.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハパク=ロイト」の意味・わかりやすい解説

ハパク=ロイト
Hapag-Lloyd A. G.

ドイツの海運会社。 1970年ドイツ二大海運会社のハンブルク=アメリカニッシェ・パケットファールト・アクティエン・ゲゼルシャフト (ハンブルク=アメリカ・ラインまたはハパク HAPAGと略称) とノルトドイッチャー・ロイトの合併によって設立。ハパクは 1847年設立。ハンブルクと南アメリカの各地に航路を広げて発展をとげ,キングジン・ラインを合併して極東航路に進出。第1次世界大戦前の 1914年には 439隻 (136万総t) の船舶を擁して世界最大の海運会社に発展していた。第1次世界大戦後アメリカのユナイテッド・アメリカン・ラインズ (ハリマン・グループ) の所有船舶を買収,26年ドイツ・オーストラリアコスモス・ラインを合併して巨大会社に成長。一方のノルトドイッチャー・ロイトは 1857年に設立され,アメリカへの移住者の輸送を主業務にして成長,さらに南アメリカ,アフリカ,オーストラリア,アジア諸国,日本に航路を延ばし,20世紀初頭には世界的な海運会社として知られていた。2度の世界大戦により両社とも大きな打撃を受けたが,政府支援のもとに急速に再建をとげ,世界有数の海運会社として復活,1970年の大合同となった。

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