バングラー・ビート(読み)バングラービート

百科事典マイペディア 「バングラー・ビート」の意味・わかりやすい解説

バングラー・ビート

1980年代に在英インド・パキスタン系住民の中から生まれたポピュラー音楽。バングラーは,インドからパキスタンにかけてのパンジャーブ地方の収穫を祝う祭りの際に,ドーラクやドールという両面太鼓の伴奏で,ボーリー(抒情的な民謡)とともに踊られる民俗舞踊。バングラー・ビートは,そのエッセンスであるドーラクのビートを残しつつ,エレクトロニクスを導入して生まれたダンス音楽。英国では南アジア系住民だけに限らず,広く人気を博し,ヒップ・ホップレゲエ,ハウス,ジャングルなどの影響を受けたものも出現。1990年代にはインド本国でもパンジャーブに生まれ育った人たちによる活動が始まり,人気を博す。

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