一戸(読み)イッコ

デジタル大辞泉 「一戸」の意味・読み・例文・類語

いっ‐こ【一戸】

1軒の家。1世帯の家。「一戸を構える」

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精選版 日本国語大辞典 「一戸」の意味・読み・例文・類語

いちのへ【一戸】

(鎌倉時代南部氏が糠部(ぬかのぶ)郡を九部に分け、部(べ)が戸(へ)に転訛して呼ばれた) 岩手県北部二戸郡の地名古くから馬の産地奥州街道の旧宿駅。

いっ‐こ【一戸】

〘名〙 一世帯の家。一軒の家。
令義解(833)戸「戸令第八〈謂。戸一家為一戸也〉」 〔淮南子‐説林訓〕

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改訂新版 世界大百科事典 「一戸」の意味・わかりやすい解説

一戸[町] (いちのへ)

岩手県二戸(にのへ)郡の町。人口1万4187(2010)。県北部に位置し,北から西は二戸市に接する。西は奥羽山脈,東は北上高地の山々が占め,中央部を馬淵川が北流し,川沿いにわずかの低地がみられる。中心の一戸は古くから奥州街道の宿場として発達し,近年は東北本線(現,IGRいわて銀河鉄道),国道4号線が通り,八戸自動車道のインターチェンジがある。第2次世界大戦前は馬産地として知られた。酪農畜産畑作を中心とする農業が主要産業で,山麓丘陵地では酪農の育成団地化や搾乳加工団地化が進められ,またレタスアスパラガスなど高冷地野菜が栽培されている。ほかに高級品種移行が進むリンゴ,タバコなどの栽培も盛ん。歴代の南部藩主の信仰を集めた鳥越観音や日本一といわれる根反の大ケイ化木(特天),実相寺のイチョウ(天),藤島のフジ(天)などがあり,浪打峠(末の松山)の景勝地もある。
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