デジタル大辞泉
「三の切り」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
さん【三】 の 切(き)り
① (「三段目の切り」の略) 五段物の
浄瑠璃で、三段目の終わりの場。
見物を泣かせるところで、ほとんど例外なく悲劇的な場面であり、一曲中のやま場となるところ。
※雑俳・柳多留‐五七(1811)「面白く涙をこぼす三の切り」
② 泣かせどころ。愁嘆場。哀切なはなし。
③ 講談、
落語などで、もっとも面白い読みどころや、聞きどころ。
※滑稽本・狂言田舎操(1811)下「中にも
大夫の
打扮(いでたち)は、
楽屋銀杏の
天窓(あたま)は
青黛、〈略〉いはねどしるき三
(サン)の切
(キリ)」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報