五酸化二リン(燐)(読み)ごさんかにりん

百科事典マイペディア 「五酸化二リン(燐)」の意味・わかりやすい解説

五酸化二リン(燐)【ごさんかにりん】

化学式はP2O5慣用名五酸化リン。無水リン酸とも。リンを空気中で完全に燃焼させて得られる無色固体六方晶系で比重2.30。約360℃で昇華して気体となり,P4O1(/0)分子存在を示す。封管中で熱すると斜方晶系の二種類の結晶が得られ,比重はそれぞれ2.72,2.89でいずれも昇華しにくい。強吸湿性で,粘膜を刺激し,目に入ると危険。水に溶けてリン酸となる。重要な脱水剤乾燥剤

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