住吉広行(読み)すみよし・ひろゆき

朝日日本歴史人物事典 「住吉広行」の解説

住吉広行

没年:文化8.8.6(1811.9.23)
生年宝暦5(1755)
江戸中期の画家。4代目広守の高弟板谷桂舟広当の長子で,住吉家5代目を継いだ。幼名新之丞,通称内記。寛政2(1790)年の内裏造営に際して紫宸殿賢聖障子を描いたほか,柴野栗山らと行った京都,奈良の寺社宝物の調査にも大いに功があった。寛永寺護国院に葬られた。<参考文献>大村西崖編『東洋美術大観』5巻

(榊原悟)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「住吉広行」の解説

住吉広行 すみよし-ひろゆき

1755-1811 江戸時代中期-後期の画家。
宝暦5年生まれ。住吉派板谷慶舟長男住吉広守養子となり,天明元年幕府の御用絵師となる。寛政の内裏新造にあたって紫宸殿(ししんでん)の賢聖障子(けんじょうのしょうじ)などをえがいた。文化8年8月6日死去。57歳。通称は内記。号は景金園。著作に「御屏風之記」など。

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