其方様(読み)ソナタザマ

デジタル大辞泉 「其方様」の意味・読み・例文・類語

そなた‐ざま【×方様】

そちらのほう。
「今日はなほ桂殿にとて、―におはしましぬ」〈松風

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「其方様」の意味・読み・例文・類語

そのかた‐さま【其方様】

〘名〙
① そちらの方。その方。
② その方の関係の人。その身内の人。
太平記(14C後)三「其方様(そのカタサマ)かと覚えたる男女、街(ちまた)に立ち並て」

そちら‐さま【其方様】

〘代名〙 (「そちら」に接尾語「さま」をつけて敬っていう語)
対称目上相手初対面の相手を敬って呼ぶとき用いる。また、商家で客を呼ぶ語。
② 他称。相手側の、または相手の近くにいる他人を敬ってさし示す(中称)。

そなた‐さま【其方様】

〘代名〙 (「さま」は接尾語) 対称。尊敬気持で相手を呼ぶとき用いる。多く女性が男性に対して用いた。そのさま。
※虎清本狂言・泣尼(室町末‐近世初)「そなたさまの事ならば、いかやうの御ようなりとも、ききまらせうとおもふに」

そなた‐ざま【其方様】

〘名〙 (「ざま」は方向を表わす接尾語) そちらのほう。
※枕(10C終)三五「おとな上達部まで、皆そなたざまに見やり給へり」

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