大網白里(読み)オオアミシラサト

デジタル大辞泉 「大網白里」の意味・読み・例文・類語

おおあみしらさと〔おほあみしらさと〕【大網白里】

千葉県中西部、九十九里浜に面した市。東西に長く、昭和29年(1954)西の大網町と中部の増穂村、海岸部の白里町が合併して大網白里町成立。平成25年(2013)市制施行。イワシ地引き網漁が盛んで、煮干しなどの加工品も産する。大網地区は千葉市などのベッドタウン化が進む。人口5.1万人(2012年末)。

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改訂新版 世界大百科事典 「大網白里」の意味・わかりやすい解説

大網白里[市] (おおあみしらさと)

千葉県中南部の市。2013年1月山武郡大網白里町が市制施行して成立した。人口5万0113(2010)。九十九里浜平野のほぼ中央にあり,市域下総台地から九十九里浜にかけて北東に細長く広がる。中心集落の大網は大網街道,銚子街道が分岐する交通の要衝で,近世には市場町であった。現在もJR外房線,東金線の分岐点,バス交通の中心地であり,商圏も広い。沿岸漁業が衰退してからは産業の中心は農業に移り,現在は米作と野菜生産を主とする。かつて九十九里浜の揚繰(あぐり)網漁の中心地であった白里は水産加工が盛んで,海水浴場としてもにぎわう。天然ガスが採取され,市営ガスなどに用いられている。外房線で東京駅まで約1時間の距離に入った1970年代以降,通勤住宅地化が急速に進んでいる。宮谷(みやざく)の本国寺には明治初期,宮谷県庁がおかれた。
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