太陽道路(読み)たいようどうろ(英語表記)Autostrada del Sole

改訂新版 世界大百科事典 「太陽道路」の意味・わかりやすい解説

太陽道路 (たいようどうろ)
Autostrada del Sole

イタリアミラノからローマを経てナポリに至る全長755kmの高速道路。アウトストラーダ・デル・ソーレの訳で,イタリア高速道路の代表路線。1964年開通。イタリア半島のやや西側を南北に走る。第2次大戦後イタリア復興の基盤としての道路づくり計画〈ロミタ・プラン〉(1955)は,その主要課題の一つとして1956年から7年間に1070億円の事業費によって,この道路を建設することとした。建設の主目的は,南部の農業地帯からのEC(ヨーロッパ共同体,現EU)諸国への生鮮農産物の輸送と,EC諸国などからの観光客の誘致である。イタリアの有料高速道路はこの道路を要として5460kmあり,アウトストラーデ(株)その他の特許会社によって運営されている。そのほか無料区間が890kmあり,全体として世界4位の規模を誇り,平均断面交通量3万~4万台/日という大きな交通量である。
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世界の観光地名がわかる事典 「太陽道路」の解説

たいようどうろ【太陽道路】

アメリカモンタナ州のグレーシャー国立公園内を走る道路。東西に公園を横断する、全長52kmの観光道路で、次々と現れる雄大な景色が飽きることなく続く。東からは草原をスタートして、美しいセントメリーレーク沿いに走る。この湖を過ぎると急な登り道になり、大陸分水嶺であるローガンパスに到達すると、周囲には美しい山々の眺望が広がる。ここからは下りに入り、渓流沿いの道を走ると、公園西側の代表的な湖、レークマクドナルドに到着する。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報