百科事典マイペディア 「安寿・厨子王」の意味・わかりやすい解説 安寿・厨子王【あんじゅ・ずしおう】 説経節《山荘(さんしょう)太夫》に登場する姉弟。陰謀によって西国に流された奥州の領主岩城正氏の子で丹後の山荘太夫の奴婢(ぬひ)に売られ,姉の安寿は死ぬが,弟の厨子王はのがれて父の無実を晴らし,領地を回復,母と再会する伝説。浄瑠璃でも名高く,《由良湊千軒長者》など歌舞伎でも上演。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安寿・厨子王」の解説 安寿・厨子王 あんじゅ・ずしおう 説話に登場する姉と弟。奥州54郡の太守岩城(いわき)判官正氏の子。流罪になった父をたずね,母子で旅にでるが人買いにあい,母は佐渡(蝦夷(えぞ)地とも)に,姉弟は丹後の山椒太夫(さんしょうだゆう)にうられる。姉は弟をにがしたあと拷問(ごうもん)で死ぬ。弟は出世して山椒太夫を処刑し,母と再会する。中世から近世にかけ説経節や浄瑠璃(じょうるり)の「山椒太夫」の物語となり,ひろまった。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例