精選版 日本国語大辞典 「我が・吾が」の意味・読み・例文・類語
わ‐が【我が・吾が】
[一] 助詞「が」が主格を示す用法である場合。私が。自分が。→我(わ)。
[二] 助詞「が」が連体格を示す用法である場合。
① 自分が所有していたり、深い関係にあったりする物事を自分の立場から指示する時に用いる。私の。
※土左(935頃)承平五年二月七日「とくと思ふ船なやますはわがために水の心の浅きなりけり」
③ (反射指示) 自分の。その人自身の。
※竹取(9C末‐10C初)「たびの御すがたながらわが御いへへもより給はずして」
④ (目下の者に向かって) おまえの。
※浮世草子・世間娘容気(1717)三「我きはずみの仕様はどこにはやるぞ」
⑤ 下にくる名詞を省略した形で用いる。わがもの。私のもの。自分のもの。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「りうかく風をば娘のにす、ほそを風はわがにて」
[2] 〘代名〙 対称。きみ。おまえ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報