デジタル大辞泉
「施無畏」の意味・読み・例文・類語
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せ‐むい ‥ムヰ【施無畏】
※
今昔(1120頃か)一六「打見上げ奉たれば、御帳の東の方に立給へる
観音御す。其の世无畏の
御手に、我が切て嫗に取せし髪を
(まき)て立給へるを見に、哀に悲き事无限なし」
※広本拾玉集(1346)三「たのむぞよ施
無畏のちかひあらたなれはるればくもるほしをみるにも」 〔観音玄義記‐一〕
[2] (abhayaṃdada) 観世音菩薩の異称。
施無畏者。
※雑俳・柳多留‐
二三(1789)「しれ者也と引上げ見ればせむゐ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
施無畏
せむい
abhayadāna
仏教用語。無畏を施すこと。すなわち相手に危害を加えず恐れをいだかせないこと。三施の一つ。施無畏力をもっているために,観世音菩薩は施無畏者と呼ばれる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報