桑楡(読み)ソウユ

デジタル大辞泉 「桑楡」の意味・読み・例文・類語

そう‐ゆ〔サウ‐〕【桑×楡】

クワニレ。また、広く樹木をいう。
夕日が樹木の枝にかかること。夕方。夕日。
一生の終わりの時期晩年
「おのれは今六十にとなり―かげせまれば」〈近世畸人伝

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精選版 日本国語大辞典 「桑楡」の意味・読み・例文・類語

そう‐ゆ サウ‥【桑楡】

〘名〙
① クワとニレの木。また、一般に樹木をさしていう。〔楚辞‐九歎・怨思
西日の影が樹木の上にかかっていること。夕方の日影。夕方。夕暮
空華集(1359‐68頃)一三・大慈八景詩歌集序「曰江上夕陽、示桑楡也」 〔左思‐魏都賦〕
③ (②から転じて) 人生の晩年や死期をたとえていう。
※続日本紀‐宝亀三年(772)二月癸丑「今臣蒲柳向衰。桑楡方晏。病亦稍䔍。垂尽无期」
※近世畸人伝(1790)題言「おのれは今六十にとなり桑楡かげせまれば、再びの撰は期せざるところなり」

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普及版 字通 「桑楡」の読み・字形・画数・意味

【桑楡】そう(さう)ゆ

桑と、にれ。日の沈む所の木。夕方。晩年。唐・王勃王閣の序〕北(はる)かなりと雖も、扶搖(ふえう)して接すべし。東隅日出の所)已(すで)にけども、桑楡(日の入る所)(おそ)きに非ず。

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