森永乳業(読み)もりながにゅうぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「森永乳業」の意味・わかりやすい解説

森永乳業
もりながにゅうぎょう

乳業会社。1917年日本煉乳として発足,1920年同系列の森永製菓合併され畜産部門となった。1927年森永煉乳として独立。1941年森永乳業と社名を変更したが,1942年には戦時統制により森永製菓と合併,同社の乳業部門となった。1949年再び分離独立して現社を設立。1955年「森永ヒ素ミルク事件」が起こり,多数の乳児死傷に対し過失責任が問われ,約 20年に及ぶ裁判ののち,被害者救済のため 30億円の基金を設けた。1966年大規模なオートメーション工場を東京多摩,中京に完成させる。1970年にはアメリカ合衆国のクラフト・コーポレーションと合弁でエムケーチーズを設立。おもな事業は市乳,粉ミルク,乳酸菌飲料などの生産,販売。優秀な技術を海外にも輸出している。また 1987年に医薬品工場を開設するなど,医薬分野の拡充もはかった。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「森永乳業」の解説

森永乳業

正式社名「森永乳業株式会社」。英文社名「Morinaga Milk Industry Co., Ltd.」。食料品製造業。昭和2年(1927)「森永製菓株式会社」から分離独立し「森永煉乳株式会社」設立。同24年(1949)現在の社名に変更。本社は東京都港区芝。乳業会社。乳飲料ヨーグルトなどに実績。豆腐製造も手がけ、北米市場で高シェア。大正6年(1917)創業の「日本煉乳株式会社」を前身とする。東京証券取引所第1部上場。証券コード2264。

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