流灌頂（読み）ながれかんじょう

精選版 日本国語大辞典

ながれ‐かんじょう ‥クヮンヂャウ【流灌頂】

〘名〙 仏語。灌頂の幡(はた)または塔婆を川や海に流して功徳を回向する法会。特に、水死者、難産で死んだ婦人、無縁仏などの供養のために行なわれるが、本来は魚類などを救うために行なったもの。

※浮世草子・懐硯（1687）四「流灌頂(ナカレクヮンデウ)を執行(とりおこない)いよいよ後世のいとなみして」

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

流灌頂
ながれかんじょう

率塔婆を川に流す行事。水中の魚類に仏との縁を結ばせるために始められたらしく，その方法は流派や地方によって異なっている。

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