清暑益気湯(読み)セイショエッキトウ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「清暑益気湯」の解説

清暑益気湯

ツムラ


 暑気しょきあたり暑さによる食欲不振下痢夏やせの治療薬で、食欲がなく、全身倦怠感けんたいかんがあり、汗が出て尿量が減少し、手足が熱っぽいといった、体質が虚弱な人に用います。


①ほかの薬を用いているときは、あらかじめ医師に報告してください。


副作用として、食欲不振、胃部の不快感吐き気、下痢といった胃腸症状をおこすことがあります。


③過敏症状(発疹ほっしんかゆみなど)が現れたら、服用を止め、すぐ医師に報告してください。


④長期間用いているときに、血圧上昇、むくみ、体重増加、脱力感、手足のけいれん麻痺まひなどの異常を感じたら、服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


⑤指示された期間用いても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「清暑益気湯」の解説

せいしょえっきとう【清暑益気湯】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)人参(にんじん)白朮(びゃくじゅつ)または蒼朮(そうじゅつ)麦門冬(ばくもんどう)当帰(とうき)黄耆(おうぎ)陳皮(ちんぴ)黄柏(おうばく)五味子(ごみし)甘草(かんぞう)などを含む。明(みん)代の医学書『医学六要(いがくりくよう)』などに処方が示されている。食欲不振、下痢疲労倦怠(けんたい)などに用い、暑さによる影響が大きいとき、とくに有効とされる。体力の低下した人がおもな対象。

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