蒼朮(読み)ソウジュツ

デジタル大辞泉の解説

そう‐じゅつ〔サウ‐〕【××朮】

ホソバオケラ・シナオケラの根茎。漢方で、利尿・解熱・健胃薬などに用いる。 夏》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

そうじゅつ【蒼朮】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。「朮」ともいう。キク科ホソバオケラ根茎(こんけい)を乾燥したもの。健胃利尿発汗抗炎症鎮痛などの作用がある。湿疹(しっしん)皮膚炎に効く治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)不眠症腹痛貧血アレルギー性鼻炎に効く当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)五十肩肩こり神経痛に効く二朮湯(にじゅつとう)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

そうじゅつ【蒼朮】

植物のホソバオケラまたはその変種の根茎を乾燥させた生薬。漢方で利尿・健胃・整腸・発汗薬として用いるほか、屠蘇とそ散に混ぜる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

蒼朮 (オケラ・サキクサ)

学名:Atractylodes japonica
植物。キク科の多年草,園芸植物

蒼朮 (ソウジュツ)

植物。キク科の園芸植物,薬用植物。ホソバオケラの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

そう‐じゅつ サウ‥【蒼朮】

〘名〙 キク科の多年草オケラの老根、または中国の揚子江下流域原産のオケラと同属の別種のホソバオケラの根。健胃・利尿・解熱・鎮痛剤として、また、発汗をとめたり湿気を払ったりするのに用いられる。また、ホソバオケラの漢名としても用いられる。近世、湿気払いのために梅雨どきに売り歩いた。→おけら(朮)。《・夏》
※異制庭訓往来(14C中)「茯神。白。蒼朮。麻黄。黄芩」
※随筆・独寝(1724頃)上「女も男も狐臭(わきが)といふもの、扨(さて)も扨もいやなるもの也。〈略〉蒼朮を一まわり呑べし」 〔本草綱目‐草部・朮〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の蒼朮の言及

【オケラ】より

…茶花に利用されるほかに,若芽は軟らかく食用とされる。地下茎を乾かしたものを蒼朮(そうじゆつ)とよび,利尿薬,芳香健胃薬として,また正月のとその材料として広く用いられている。【小山 博滋】
[薬用]
 漢方で蒼朮と呼ぶのは,中国産はA.lancea DC.およびその変種var.chinensis Kitamura,var.simplicifolia Kitamura,日本産はオケラの根茎である。…

※「蒼朮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android