五味子(読み)ゴミシ

デジタル大辞泉 「五味子」の意味・読み・例文・類語

ごみ‐し【五味子】

チョウセンゴミシ果実甘味酸味辛味苦味塩味があるという。漢方鎮咳ちんがい・強壮薬などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「五味子」の意味・読み・例文・類語

ごみ‐し【五味子】

  1. 〘 名詞 〙 サネカズラ、またチョウセンゴミシの種子。酸味・塩から味・甘味・苦味・辛味があるといい、漢方では鎮咳・強壮薬などに用いる。前者南五味子後者を北五味子という。〔伊京集(室町)〕
    1. [初出の実例]「予咳気雖験気、尚咳嗽之間、香蘇散に加半夏、杏仁、五味子、桑白皮、川芎等受用了」(出典:言継卿記‐永祿一二年(1569)正月一日)

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「五味子」の解説

ごみし【五味子】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。マツブサ科チョウセンゴミシの完熟果実を乾燥したもの。5つの味があることが名の由来滋養強壮鎮咳(ちんがい)などの作用がある。食欲不振、疲労倦怠(けんたい)に効く清暑益気湯(せいしょえっきとう)、慢性化した咳(せき)に効く清肺湯(せいはいとう)虚弱体質胃腸炎貧血に効く人参養栄湯(にんじんようえいとう)などに含まれる。果実を浸けた五味子酒は疲労回復に効く。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「五味子」の意味・わかりやすい解説

五味子
ごみし

チョウセンゴミシ

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