煮詰る(読み)ニツマル

デジタル大辞泉 「煮詰る」の意味・読み・例文・類語

に‐つま・る【煮詰(ま)る】

[動ラ五(四)]
煮えて水分がなくなる。「汁が―・る」
討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく。「問題が―・ってきた」→生煮え
[補説]近頃では、「煮詰まってしまっていい考えが浮かばない」のように「行き詰まる」の意味で使われることが多くなっている。2の意は1900年代後半に始まるようである。「行き詰まる」の意は1950年ころの使用例があるが、広まったのは2000年ころからか。
文化庁が発表した平成25年度「国語に関する世論調査」では、「7日間に及ぶ議論で、計画が煮詰まった」を、本来の意味とされる「(議論や意見が十分に出尽くして)結論の出る状態になること」で使う人が51.8パーセント、本来の意味ではない「(議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること」で使う人が40.0パーセントという結果が出ている。
[類語]煮付ける煮染める煮込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android