煮染める(読み)ニシメル

デジタル大辞泉 「煮染める」の意味・読み・例文・類語

に‐し・める【煮染める】

[動マ下一][文]にし・む[マ下二]食物をよく煮て煮汁の味をしみ込ませる。また、醤油がしみこんだような色になる。「こんにゃくを―・める」「―・めたような手ぬぐい」
[類語]煮込む煮付ける煮詰まる煮る炊く炊ぐ煮える煮詰める煮出す煮上がる煮返す煮立つ煮え立つ煮えたぎる煮え返る煮こぼれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煮染める」の意味・読み・例文・類語

に‐し・める【煮染】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]にし・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 食物などをよく煮て、醤油(しょうゆ)などの汁をしみ込ませる。
    1. [初出の実例]「くらまの木のめづけと古記にほめられたるは、山椒の木の皮迄もはき取て煮しめ味ひ給ひぬ」(出典:慶長見聞集(1614)一)
  3. ( 「にしめた」の形で ) 醤油がしみ込んだようにうすよごれる。
    1. [初出の実例]「煮(ニ)しめた袴のわる臭いは」(出典滑稽本・古朽木(1780)四)

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