相関図(読み)ソウカンズ

デジタル大辞泉 「相関図」の意味・読み・例文・類語

そうかん‐ず〔サウクワンヅ〕【相関図】

数学で、二つの量の間の相関関係を表す図。二つの量を縦軸横軸にとり、対応する量を座標上に点で表す。散布図
複数のものの関係を表す図。「登場人物相関図

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精選版 日本国語大辞典 「相関図」の意味・読み・例文・類語

そうかん‐ず サウクヮンヅ【相関図】

〘名〙 相関関係を示すための図。二つの量x、yがあたえられたとき、xを横軸、yを縦軸にとって(x, y)を座標にもつ点を平面上に次々と取って作ったもの。

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化学辞典 第2版 「相関図」の解説

相関図
ソウカンズ
correlation diagram

等核二原子分子の電子配置を説明するために考案されたエネルギー準位図を,このようによぶことがある.

右の分離原子は,無限に離れた二原子の原子軌道,左は併合原子.原子が近づくときの原子核どうしの反発エネルギーは無視されている.右と左の原子軌道を結ぶ際に,途中で対称性が変化することはないので,中央に等核二原子分子の分子軌道が自動的にできあがる.途中が左下がりの軌道は結合性分子軌道,左が上がる軌道は反結合性軌道である.これらの軌道をエネルギーの低いほうから埋めることによって等核二原子分子の電子配置が説明される.等核二原子分子なので,結合の中点対称中心(対称心)になる.g(gerade)は対称中心に対し対称な軌道を,u(ungerade)は反対称な軌道であることを示す.↑と↓はそれぞれ上向きスピンと下向きスピンの電子を表す.同様の相関図は,異核二原子分子についてもある程度は描くことができる.

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百科事典マイペディア 「相関図」の意味・わかりやすい解説

相関図【そうかんず】

散布図,点図表とも。二つの変量x,yの測定値(x1,y1),(x2,y2),…,(x(/n),y(/n))が得られたとき,x,yを縦横の軸にとって平面上に各測定値を点として表した図形。その散らばり方からx,yの間の相関関係がおおよそわかる。→相関係数

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世界大百科事典(旧版)内の相関図の言及

【相関】より

…変量X,Y(例えば各個人の身長と体重)の組(X,Y)の観測値(a1,b1),(a2,b2),……,(an,bn)があたえられたとき,これらをxy平面上の点としてプロットした図を相関図という。またX,Yごとに観測値を階級に分類して,各階級の代表値をそれぞれ{x1,x2,……,xn},{y1,y2,……,ym}としたとき,(xi,yj)の度数がfijであったとして,これらを表にまとめたものを相関表という。…

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