デジタル大辞泉
「結願」の意味・読み・例文・類語
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けち‐がん ‥グヮン【結願】
〘名〙
① 仏語。日数を定めて行なう法会や修法を終えること。また、その最終日やその日の
作法をもいう。転じて、俗に
彼岸の
末日をいう。
※
日本往生極楽記(983‐987頃)
延昌「平生常日。先
二命終之期
一。欲
レ修
二三七日不断念仏
一。其結願之日。我入滅之時也」
② 日数を定めて行なった
講義などが終わること。また、その日。
※草根集(1473頃)一二「
将軍家にて講ぜし
光源氏の物語談儀、去廿二日結願申たる悦とて」
③ 行事が終わること。
興行などが終了すること。
千秋楽。
※浮世草子・好色敗毒散(1703)一「明十八日堀江の
勧進相撲の結願と一時に、大夫さま此里の東の関を御出の
手筈極めて」
④ 心に誓うこと。決意。
※或る女(1919)〈
有島武郎〉後「
自分の胸の中に自然に出来上らしてゐた結願
(ケチグヮン)を思ひ出して」
けつ‐がん ‥グヮン【結願】
※天理本狂言・忠喜(室町末‐近世初)「明日はけつぐゎんで身どもか参る」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
結願
けちがん
仏教用語。期間を定めて法を修する場合,その修行の完了すること,またその最終日をいう。修行の最初にその修行の趣旨や願い事を述べる開白 (かいびゃく) の対。
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