精選版 日本国語大辞典 「背・叛」の意味・読み・例文・類語
そ‐む・く【背・叛】
[1] 〘自カ五(四)〙 (「背(そ)向く」の意) ある方向に背を向ける。⇔おもむく。
※竹取(9C末‐10C初)「かへるさのみゆき物憂く思ほえてそむきてとまるかくや姫ゆゑ」
② 人や物から離れる。別れる。去る。
③ (世をそむくの意で) 俗世間を離れる。出家する。隠遁する。
※伊勢物語(10C前)一〇二「そむくとて雲にはのらぬ物なれど世のうきことぞよそになるてふ」
※万葉(8C後)五・七九四「にほ鳥の 二人並び居(ゐ) 語らひし 心曾牟企(ソムキ)て 家離(ざか)りいます」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒そむける(背)
そ‐むき【背・叛】
① うしろの方。背面。後面。
② 反対すること。また、敵対すること。謀叛(むほん)。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
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