藤波神道(読み)フジナミシントウ

デジタル大辞泉 「藤波神道」の意味・読み・例文・類語

ふじなみ‐しんとう〔ふぢなみシンタウ〕【藤波神道】

江戸時代伊勢神宮の祭主藤波氏の流れをくむ真野(藤波)時綱が唱えた神道説。度会わたらい神道(伊勢神道)の影響を強く受け、三種の神器を神道の主眼とする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藤波神道」の意味・読み・例文・類語

ふじなみ‐しんとう ふぢなみシンタウ【藤波神道】

伊勢神宮の大宮司家藤波氏がとなえた神道。その庶流の尾張国愛知県津島神社の祠官真野縫殿助が近世組織三種神器を神道の主眼とした。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藤波神道」の意味・わかりやすい解説

藤波神道
ふじなみしんとう

尾張国津島の神官藤波時綱が江戸時代中期に唱えた神道。その説は『神家常談』 (3巻) や『古今神学類聚鈔』 (100巻) によって知られるが,度会神道に近いものといえる。徳目を三種の神器に基づかせ,神明霊徳との合致を説き,儒教仏教は神道の羽翼であるとする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報