豊後梅(読み)ブンゴウメ

デジタル大辞泉 「豊後梅」の意味・読み・例文・類語

ぶんご‐うめ【豊後梅】

梅の一品種。花は淡紅色で、八重咲きが多い。実は果肉が厚く、梅干しなどに用いる。 春》

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精選版 日本国語大辞典 「豊後梅」の意味・読み・例文・類語

ぶんご‐うめ【豊後梅】

〘名〙 ウメ変種アンズとの雑種に由来するとみられ、葉・花・果実が大きい。花は半八重のものが多く淡紅色遅咲き。果実は径約五センチメートルの球形で黄赤色に熟し赤褐色斑点がある。果肉は厚く甘酸っぱく、梅干煮梅にされる。鶴頂梅肥後梅越中梅。《季・春》
俳諧・ゆめみ草(1656)春「豊後梅に啼鶯や筑紫琴〈定宣〉」

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デジタル大辞泉プラス 「豊後梅」の解説

豊後梅

九州はじめ日本各地で生産されるウメ。酸味は少なく杏に近い種。遣唐使により九州地方にもたらされたものが、全国に広まったといわれる。ジャムや梅干などに加工される。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「豊後梅」の解説

豊後梅 (ブンゴウメ)

学名Prunus mume var.bungo
植物。バラ科の落葉高木

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世界大百科事典(旧版)内の豊後梅の言及

【ウメ(梅)】より

…果実が大きく,梅干しや煮梅に多用される。実梅の豊後梅を代表として,花梅では武蔵野,黒田などは極大輪の品種である。このなかには,萼片が開花とともに反転して,アンズに似るものがある。…

※「豊後梅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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