閃閃(読み)センセン

デジタル大辞泉 「閃閃」の意味・読み・例文・類語

せん‐せん【××閃】

[ト・タル][文][形動タリ]
ひらひらと動くさま。
臥蚕がさんの太眉―と動きて」〈樗牛滝口入道
きらきらと輝くさま。
日光が―と私の窓を射はじめる」〈梶井・冬の蠅〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「閃閃」の意味・読み・例文・類語

せん‐せん【閃閃】

〘形動タリ〙
① ひらめき動くさま。ひらひら。
※雲壑猿吟(1429頃)孤村残雨「数畝桑麻残雨外、帰鴉閃々日西斜」
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「銀杏は〈略〉枝葉繁茂し閃々(センセン)と風に戦(そよ)いで」 〔杜甫‐望兜率寺詩〕
② かがやくさま。きらめくさま。きらきら。
太平記(14C後)三九「鉄炮とて鞠の勢なる鉄丸の迸る事、坂を下す車輪の如く、霹靂する事閃々(センセン)たる電光の如くなるを」
※少年行(1907)〈中村星湖〉二二「薄暗い深い谷を、白蛇の鱗の光るやうに水が閃々と流れて居る」 〔袁桷‐次韻李伯宗・苦熱詩〕

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普及版 字通 「閃閃」の読み・字形・画数・意味

【閃閃】せんせん

きらきらと光る。〔世説新語容止(楷)、儁(すぐ)れたる容り。一旦疾り、困に至る。惠、王夷甫(衍)をして、きて看しむ。~王、出でて人に語りて曰く、雙眸(さうばう)閃閃として、巖下の電(いなづま)の(ごと)し。挺動するも、體中故(もと)より小(や)や惡しと。

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