デジタル大辞泉 「Ξ粒子」の意味・読み・例文・類語 グザイ‐りゅうし〔‐リフシ〕【Ξ粒子/グザイ粒子】 素粒子の一。質量は陽子の約1.4倍、電荷は零または負、スピンは2分の1。ストレンジネスが-2のバリオンに属す。崩壊して弱い相互作用でΛ粒子とπ中間子になる。状態が不安定で直ちに崩壊するため、カスケード粒子とも呼ばれる。記号Ξ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「Ξ粒子」の意味・わかりやすい解説 Ξ粒子クサイりゅうしΞ-particle 素粒子で,ハイペロンの一種。質量は Ξ0が 1314.8MeV,Ξ-は 1320MeVで,電荷は 0と-e の 2種からなるアイソスピン 1/2のバリオン。スピン 1/2,パリティ+,ストレンジネス-2。Ξ0は寿命 2.90×10-10秒で,Ξ-は寿命 1.63×10-10秒でΛ粒子とπ中間子に崩壊する。Ξ0は uss,Ξ-は dssのクォーク構造をもつ。1954年クライド・L.コーワンにより発見され,ストレンジネスをもつ素粒子の生成と崩壊に関する中野=西島=ゲル=マンの規則が生まれる契機となった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by